寮長のまなざし51いつ見られてもいい部屋
公開:2025/6/8更新:2025/6/8
本日は学校説明会があり、珍しくスーツを着て学校前でお出迎えをしていたら、「たけぞう~久しぶり~」といいながら手を振り近づいてくる女性がいた。
見たことある顔だったので、「久しぶり、何期生だっけ?」と片山学園の卒業生と思い、聞いてみたら、「奥田校時代の〇〇です。△△と同期です」とお転婆だった同期の名前を出しながら自己紹介してくれたので、すぐに思い出せた。奥田校といえば、私が学校に赴任する前は福井県の武生校で数年校舎長をし、その前は富山市の奥田校で校舎長をしていたときの教え子だから、25年ぶりの再会となる。つい、「えー、何歳になったの?」と聞くと戸惑うこともなく「▢▢歳です」(歳はここではナイショ)と話し、小学6年生の息子と一緒に説明会に来てくれていた。当時、明るくて元気だった性格のまま、今でも明るくて元気そうで何よりだった。25年ぶりというのに、すぐに私を見つけてくれたあたり、私の風貌に変化はないようである。せっかくのご縁だから、息子さんも入学してくれると嬉しいけど。
説明会のあとは、寮見学もあり、寮の設備をみてもらったが、問題は見学者に見てもらえる部屋をどうするかだった。せっかくだから、この春入学した中1男子寮生の部屋がいいと思い、前日に「誰か、明日の説明会に部屋を見せてくれる人いない?」と聞くと、「僕ヤバい」「僕ダメ」と堂々と拒絶する中で、「いつでも大丈夫ですよ」と余裕を持っている中1男子寮生が1人と「ちょっとだけ片付ければ大丈夫」という寮生があり、この二部屋を見てもらうこととした。見学者は口々に「きれいにしてる~」と驚いてくれていたが、見せられない部屋を見てしまったら、別の意味で驚くことだろう。帰省前の部屋チェックの時にきれいにすればいいわけではなくて、いつ見られていもいい部屋にしておくことが必要だよね。
夕食のあとは、しばらく懸念だったピアノの移動を行った。2階の高校の自習室の前にあったので、自由時間に弾くことができず、移動したかったが、一人では重くて持ち上げることもできなかった。たまたま、受付前を通った高1男子寮生と中3男子寮生2名が運ぶ手伝いを快諾してくれて、順調に運ぶことができた。頼みごとをされて二つ返事で引き受けてくれるのは何とも頼もしく、嬉しいものでもある。レストランにピアノを移動したことで、おそらく別の問題も出てくるとは思うが、また善処したいと思う。
次は、1階の受付前にTVを置いて、寮生がニュースを身近に見られる状況にするのが目標だが、1階の空間にはアンテナが来ていないことがわかり、しばらく頭を悩ませそうである。