寮長のまなざし㊱卒業後のあいさつのルール

公開:2025/5/23更新:2025/5/23

同じ夢をみるという話でもう一つ同じ夢を見るパターンがある。最近は運転中に眠くなるのはないが、以前は運転中に眠くなり、コンビニの駐車場で仮眠をとることがよくあった。すごく眠い所で休むので駐車場に車を停めた後は、運転席をそのまま倒して、仮眠をとってしまう。運転席で仮眠をとると、夢の中では仮眠を取らずにそのまま運転して、居眠りして車にぶつかる夢となって、「やばい、ぶつかる」と思い切り急ブレーキを実際に踏んで目が覚めることがあった。ああ、夢で良かったというわけだが、この時は運転席がぬれて目が覚める訳ではない。ぶつかる夢を回避する方法は、運転席でそのまま倒さずに別のシートに移動して休むのが一番なのだが、極端な眠気に襲われているときは座席の移動が難しい。

 先日、卒業生の2期生のKくんから富山での講演会の案内があった。今週の土曜午後に演者の一人として参加する予定だった。私は土曜日は明け方まで勤務したあと、夕方からも勤務なので、参加は厳しいが、職員室で案内してもらえたので、可能な先生には卒業生の活躍を見てきてほしいと思っている。
 昨日は1期生のHくんが「6月8日の説明会に来るんですよ」とわざわざ寮まで顔を出してくれたり、説明会ではほかにも懐かしい卒業生の面々の声をたくさん聞けるようで楽しみである。

 片山学園の卒業生は15年で1418人を数え、卒業生の8人に1人は医者か医者の卵として、医学部に進んでいる。医学部ばかりではなく、東大へ進みクイズプレイヤーになった卒業生もいれば、TVのアナウンサーは富山と新潟に一人ずついる。プロのダンサーとして、NHKの紅白歌合戦には「あのちゃん」や「セカイノオワリ」と2年連続舞台に立った卒業生もいる。
 さきほどの2期生のKくんは東京大学の中東地域研究センターで特任助教をしながら専門書の解説を書いていたりする(本を送ってもらった)。1期生では、子どもを2人ずつ連れて来てくれた卒業生もいれば、今はオーストラリアにいて、あと2年間滞在する卒業生もいる。富山の企業に転職してきた卒業生は母校に顔を出してくれるが、寮生を連れて病院に行ったときには病院の受付で娘が首都圏で難関の公務員試験を突破し、頑張っていると挨拶されたこともある。

 1400人を越える生徒の顔は全員覚えており、元気な様子は嬉しいが、とにかく名前は出てこない。だから、今後、挨拶するときは、「先生~お久しぶりです、〇期の〇〇です」と名乗るというのを世の中のルールにすればいいのにと思う。そうすれば、名前を思い出せなくてバツの悪い思いをしなくて済むのだが。