こんなに変わったZ世代の大学受験 中学生 保護者対象 大学入試勉強会
公開:2023/4/2更新:2024/9/6
2023年2月18日(土)の各学年毎の保護者会に引き続き、中学校保護者対象の大学入試勉強会を開催しました。
大学入試勉強会の目標
大学入試勉強会の目標は、近年の大学全般の基礎と、大学入試に必要な能力と勉強方法をご理解頂くこと。
保護者様の大学受験から20〜30年が経ち、この間に世界が大きく変化したように、大学も大学受験も大きく変化しています。
大学の入学金と授業料は?
国立大学を始めに公立・私立大学の入学金・授業料の参考金額をご紹介しました。
大学入学共通テストの受験者数は約50万人で、多くの受験生が目指す国立大の定員数は約9.5万人(18.5%)となっています。
共創学部・融合学部とは?
社会と社会課題の複雑化とともに、大学への人材ニーズも変化し、これまでになかった学部が誕生しています。
九州大学の共創学部、金沢大学の融合学域を例として、両者に共通するのは課題発見に始まり、他者との議論・共働・共創、課題解決とそのブラッシュアップへと。
文理の垣根を超えたスペシャリストを教員として迎え、現代〜未来を生きるに相応しい社会人を送り出そうとしています。
総合型選抜とは?
かつての名称のAO入試の方が、保護者の方には分かりやすいかもしれません。
国公立・私立ともに総合型選抜の導入と定員が年々増え、学校推薦型・総合型選抜と一般選抜の両立の負担も大きく、大学受験へのチャレンジ方法の検討も必要になってきています。
中間まとめ
駆け足で沢山のことをご紹介したので、ここまでの要点をまとめました。ここまでだけでも大学受験の大きな変化が分かると思います。
1993年と2022年の問題ページ数と平均点の比較
(1)の答えは、1993年が10ページ前後、2022年は約4倍の39ページ(数1・Aが20P/数2・Bが19P)。
(2)の答えは、1993年の平均点が135点(200点満点)、2022年の平均点は81点(200点満点)(数1・Aが38点/数2・Bが43点)。
情報処理能力と圧倒的基礎力
2025年からの大学入学共通テスト 新課程のサンプル問題が、大学入試センターから発表されました。
先の問題ページ数からも分かるよう、どの科目のサンプル問題も大量の文章と資料で、試験時間内にそれを読んで把握する情報処理能力。
文章と資料を正しく理解すれば問題自体は難しくなく、教科書学習で基礎レベルを上げる圧倒的基礎力。
知識・技能はこれまで同様に当然必要で、情報処理能力と圧倒的基礎力が求められます。
次の質問にどう答えますか?
学生時分にみんな思った疑問。お子様からのこの質問にどうお答えになるでしょうか?
おしえて!イチロー先生
SMBC日興証券様の公式YouTubeチャンネルで、世界の安打王のイチロー先生が子供達の質問に答える、大人にもとても勉強になる動画シリーズがあります。
「宿題がある意味ってなに?」これもとても答えづらい質問ですが、イチロー先生のYouTube動画に答えが垣間見えるかもしれません。
よくない勉強
これまで多くの受験生を見てきた中で感じた良くない勉強です。
問題ごとの解法の暗記は、学習時間が増えても成績が低下する悪循環が起こりやすく、基本にさかのぼっての内面化の徹底が必要です。
1つの疑問にこだわり過ぎて(完璧主義)、その先の理解を諦めてしまうのも良くありません。分からないまま放っておいて、後から戻ってくると理解が深まることも多いです。
大学入試勉強会のまとめ
「〜しなさい」などネガティブな言葉でなく、ポジティブな言葉を心がけ。好きなことへの熱中は全力で応援してあげましょう。
考え抜く探究心と、分からないものを放って置くいい加減さを、上手く使い分けて前進を促し。
勉強の仕方という解決困難な問題も、お子様とコミュニケーションを上手くとりながら、一緒に解決するのがオススメです。
まだ先と思える大学受験も、お子様の成長とともにあっという間にやってきます。今から保護者の方も少しづつ確実に準備を進めるのが良いと思います。
片山学園では中高一貫校のメリットを活かすべく、中学校段階から生徒・保護者に向けた大学入試情報を様々なかたちで発信しています。