寮長のまなざし64いつのまにかダイエット(後)
公開:2025/6/22更新:2025/6/22
期末考査直前の日曜日のため、一日勉強会を行った。通常であれば、日曜日の午前中は自室の学習時間で、午後からは自由時間が多いが、本日は9時~12時自室学習、13時~16時全体学習、20時~22時も全体学習と中学生にとってはなかなかの学習時間である。特に中学1年生は勉強の体力もまだまだなので、取り組むのは大変だと思うが、早く勉強の体力をつけてほしい。今回も片山愛子副理事長からおやつタイムの差し入れをいただき、「うわー嬉しい」といいながらお菓子を持っていく寮生の姿を見ると、頑張る脳に糖分が補給できたことと思う。いつもありがとうございます。
私の体重が激減したという話を以前書いたが、風貌からは「やせた」というのは違うのかもしれない。175センチで112キロの人を世の中ではやせた人とは言わないし、どう考えても肥満体である。以前から生徒には、自分は肥満体ではなく、過体重だとうそぶいていた。
今も見た目は大きいが、以前の体重から15キロ減っているということは、体重3キロの赤ちゃんを5人抱っこしていて、全員いなくなるわけだから、相当体重が減ったことになる。
私は保健体育の教員でもあるので、授業でも正しいダイエットについて、話したことがある。しかしながら、生徒の中にダイエットが必要な人は誰もおらず、唯一ダイエットが必要なのはこの中で私だけだと話すが、身体の仕組みは知っておこうとダイエットの基礎を伝えてきた。中高生はダイエットを特定のものを食べたり、食べる量を減らすことと勘違いしている節があるが、食事を減らすだけでは体重は減らないことがわかっている。食べ物を減らすと一時的に体重が減ることがあるが、ヒトの身体はよくできており、あまりエネルギーを摂取しなくなると、身体はエコ体質となり、エネルギー消費も減っていく。だから、食べる量を減らしても一時しのぎですぐに体重は減らなくなる。
では、どうすればいいかというと、筋トレをして、活動量の多い筋肉を増やすか、運動習慣をつけて、基礎代謝を増やせば、寝ている間にやせることができると説明する。つまり、しっかり食べて、運動するのが一番のダイエットなのだが、私が寮に来てからあえてダイエットはしていないが、寮内を右往左往したり、倉庫から荷物を運び出すだけでいつの間にかいい運動をしていたのかもしれず、寮の倉庫の片付けが終われば、リバウンドするのかもしれない。