寮長のまなざし53風邪ひきの瞬間

公開:2025/6/11更新:2025/6/11

 本日はおかわりタイムの2回目で結構量のあったカレーうどんはあっという間になくなり、とり天もすぐになくなった。私は魚のフライが美味しかったが、魚のフライのおかわりの希望はほとんどなかった。魚のフライは若い生徒の口に合わないのかな。

 ここのところ、のどが痛く咳が出るという寮生がちらほらと出ている。熱は上らないようだが、のどが痛く、咳がなかなか取れない特徴がある。そういう私も、最近は寝起きだけのどが痛かったので、もしかしたら、cPAPの管の中に風邪のウイルスが繁殖し、寝ている間にウイルスの集中攻撃を受けているかもと思い、消毒液で管の中を殺菌してみた。効果があがるといいのだが。

 私は保健体育の教員でもあったので、授業で生徒に風邪をひいた瞬間がわかるという話を必ず年のはじめの導入の授業で行っていた。
 正確な知識でないかもしれないが、私の認識は次の通りだ。
 身体が風邪をひいた瞬間は、体が震えるほどの強い寒気を感じたときで、なぜかというと、身体は視床下部というところで、血中のウイルスの濃度をモニターしており、カゼのウイルスが血中に増えると、ウイルスを撃退しようと、体温を上げる命令を行う。体温があがると免疫細胞の活性があがるからで、熱があがることが、風邪への対処となる。自分の体温の設定を上げる瞬間は、例えば、これまで36度が平熱だった人が1℃体温を上げる指令を受けた瞬間には、体感で1度寒く感じることになり、この瞬間が強い寒気となる。だから、寒気を感じた瞬間が身体の設定温度を上げたことになり、これが風邪をひいた瞬間と説明している。一部のインフルエンザは身体の中で爆発的にウイルスの数が増えるので、急増するウイルスに対処するために体温が急上昇する。だから、インフルエンザは高熱が多いと説明する。熱への対処も高熱の場合は体の細胞に悪影響があるので、下げる必要はあるが、微熱はそのままでもいいことが多いと説明する。

 なので、自分自身の風邪のひきはじめは風呂に長く浸かり、体温を外からあげる手助けをして、症状を抑えていることが多い。すると、唇が荒れているのが収まったり、のどの違和感がなくなることが多い。だが、自己流なので、効果の保証はできないが。