寮長のまなざし㊿ため込む習性

公開:2025/6/8更新:2025/6/8

 本日は、来週の高校体育大会に向けた除草活動の日で保護者の方々に多数参加していただいた。部活動や模擬試験で参加できなかった寮生もいたが、20名あまりもの寮生が自主的に参加し、積極的に奉仕活動をするのは素晴らしいことと思う。

 私といえば、除草活動に参加するとほとんど眠らずに活動を続けることになるので、無理をせずに参加を見送らせてもらった。朝は、高校の女子バドとテニス部が寮を出発するのを見送って、仮眠を取らせていただいた。

 寮の仕事に戻ると、高校総体で、本校の生徒が弓道でインターハイ出場と北信越総体出場を決めたとか、テニスでは団体で初のベスト4まで進んだとの嬉しい報告も入ってきた。テニス部は寮生の2名が含まれており、プレーしているかっこいい写真も送られてきた。高校総体ではあるが、団体戦ということもあり、中学生のテニス部の生徒も応援に参加する形をとり、先輩を応援し、先輩の奮闘する姿にいい影響を受けてくれたことと思う。

 今日も寮生と夕食を共にしたが、なぜ男子は部屋をきれいにできないのだろうかという話になった。火曜日と金曜日がごみの日だから、学校へ登校するついでにごみを捨てればいいのにというと、部屋チェックがないとごみを片付けられないという。
 最近は子どもを勉強部屋で学ばせるよりも、リビングで雑然とした環境で学んだ方が刺激が多くいいのではないかという研究も発表されているが、無味乾燥で何もない部屋よりもやや雑然とした部屋の方が勉強がはかどるような気もする。

 人生は瞬間の決断の連続だから、先送りが癖になっている人は仕事も成果も上がらないと聞く。決断するトレーニングを繰り返し、その延長線上でごみを捨て、部屋がキレイな人が成績が良くなるというデータでもあれば、説得力があるものと思うが、自分が多数の本に囲まれ、ため込む習性があり、断捨離どころでないのに、寮生に偉そうに言うこともできない。それともため込む習性が種が生き残るに有利に働いたのだろうか。
 捨てるにも技術が必要ということか。