寮長のまなざし㊼どうすれば心が変わる？

　本日はカラフルチャリティデーで寮生の中学生はほとんどが私服でちょっぴり嬉しそうに登校していく姿が見られた。逆に高校生は私服の寮生がおらず、この違いはなんだろうと思ってしまった。私服登校は３回目だとは思うが、回を重ねるごとに特に中学校では浸透しているように思える。

　学生寮では、新体制の学生寮生徒会が発足した。自薦・他薦の高校２年生から中学１年生のメンバーの自己紹介のあと、担当の先生からは「しっかり睡眠をとって、しっかり食事を摂って、よりいい寮生活を送るために寮生徒会で過ごしやすい寮を目指しましょう」との話があった。
　取り急ぎ、寮生徒会メンバーには来週は試験的に朝食をビュッフェ形式で提供することと、夕食のおかわりタイムの案内を行った。寮生の摂食率を調査すると、夕食は９０％を越えているが、朝食は６０％前後と朝食を取らない寮生が一定数いるため、朝食の改善に乗り出すことになった。また、夕食のおかわりタイムは先週の寮生とレストランの方々との打ち合わせの成果で、食品ロスを減らすために、夕食の提供時間を１０分間減らす代わりに、終了１０分前にはおかわりタイムとして、残ったおかずを食べたい寮生に食べてもらい食品ロスを減らす試みである。やってみると課題は出ると思うが、まずは行動することになった。

　ほかにも、２階自習室前のピアノは音を出すことができないので、レストランへ移動する予定のことや、土曜日と日曜日の学習時間の変更の検討や、男子のお風呂セットをランドリーに置くスペースを設ける件とか、ランドリーの完了済の衣類を置くスペースを設けてはどうかという提案や、目安箱に書かれている内容の共有も行った。改善可能なことはどんどん変えていい状態を目指せばいいと思うので、より過ごしやすい寮になればと思っている。

　と、なかなか頼もしい面々で今後が楽しみだなと思いながら、その後、男子風呂の施錠に行くと、消灯時間を過ぎて風呂に入っている寮生がおり、「案内をきちんと確認しておきなさい」とりつける始末だし、その後、違う寮生が自分の部屋でない寮生の部屋に入るのがわかったので、部屋を開けさせると、３人の寮生がいた。
　今朝、体調が悪いといって遅れて学校へ行った寮生もいたので、「お前、明日、体調悪いって言ったら、寮から追い出すから、覚悟しとけ」と怒鳴りつけるとバツが悪そうに自室に戻り、一人はわりばしを持ったまま、自室へ帰って行った。
　以前紹介した、心が変われば…、と通じると思うのだが、時間を管理し、ルールを守ろうと努力することが続けば、バスに乗り遅れたり、電車を乗り間違えたりすることもなくなっていくと思うのだが、どうすれば心は変わる？。