寮長のまなざし㊺雨にあたりたい?
公開:2025/6/1更新:2025/6/1
前任者のシフトを参考に引き継いだが、金曜の夜の20時から翌朝の6時まで働いて、少し眠って、15時からまた働き出すというクレイジーな勤務が週に一回訪れる。決めるのは自分だから、都合のいいように変更すればいいのだが、予定を作る2ケ月前にはよくわかっていなかった。
というわけで、半ば意識を失うように眠ったためか、例の夢になった。今回はピンポン玉を飲み込むのではなく、角材を食いちぎって飲み込むというものだった。ついに人でなくなってきたようだが、夢の中で考えていたのは乾いた角材が喉に入ったら、唾液を吸収して膨張してのどが詰まってしまうという恐怖だった。恐怖とほぼ同時にせき込んで目覚めたが、いつかせき込めなくなった時が私の別れ時なのだろう。
本日は高校生は模擬試験だったが、週末は寮の出来事もバラエティ豊かだ。一度修理してもらったはずの女子棟の洗濯室が水浸しとなっていたので、水をすくいだしたり、よせばいいのに、模擬試験が終わった高校3年女子寮生が散歩に行くとか言って、雨にあたられ、上から3分の1にバケツの水をかけられたような状態で帰ってきたり、そのあともこれまたよせばいいのに、高校1年女子寮生も散歩に行くとかでグラウンドまで行って、雨にあたって濡れネズミの一歩手前みたいな状態で帰ってきて嬉しそうにしているし、女子と水というキーワードの多い日となった。
でも、何でそんなに雨にあたりたいのか、最近の雨は美容にいいのかしら。
本日は山王まつりで、祭りの雰囲気を楽しんできた寮生も少なからずいた。私は中高を高岡で過ごしたので「山王さん」といわれてもワクワクすることはないが、富山の「ハレ」の祭りを体験することは非日常を感じることもできて心地よいものとも思う。
門限が18時なので、その時間までに原則戻って来なければならないが、保護者の方が、自分の子供に祭りを十分に経験させたいというのであれば、その思いに反対するつもりもない。門限が過ぎるのであれば、中学生は保護者とともに、高校生は常識的な時間に戻って来れればとも思う。
皆で大いにはじける祭りと参加者が競い合う大会には意味合いも異なってくる。片山学園中学校・高等学校は開校以来、「体育大会」で「体育祭」ではない。「学園祭」は開校以来「祭り」である。週明けの月曜日にはカラフルチャリティデーで今回は教員も頑張ってカラフルな服装で登校するらしいが、チャリティフェスティバルでもチャリティ大会でもないので、大騒ぎしたり、服装を競い合う行事ではないこととなる。