寮長のまなざし㉟映画撮影の舞台裏
公開:2025/5/22更新:2025/5/24
今日は会議のため、学校へ行くと職員室で「Tさんから毎日ブログ楽しみにしていますと伝えてくださいと言われました」と同僚の教員から言われた。彼女のパートナーが仕事でTさんの元へ行き、ブログの話になったようである。未だに片山学園に関心を持ってくれているのは嬉しいが、おそらく、Tさんは伝言が何日で伝わるか試してみたと思うのだが、意外に早かったのか、すごく遅かったのかは知る由もない。
昨日は、女子寮1階ので停電があり、本日は会議中に水漏れの状態を至急見てほしいと声がかかり、相変わらずの右往左往ぶりである。
生徒と面談するとトイレの電灯がチカチカするから交換してほしいといわれたが、そんな御用聞きのための面談ではないのだがと思いつつもすぐ交換した。そんな風に走り回っていると宅急便もちょいちょい届き、受け取りと寮生へ渡す手続きをする。すごく困るのは宛先の名前の字が小さすぎて、一回では誰宛のものかわかないことである。受け手としては宛先の名前は5倍ぐらい大きい字にしてほしいのだが、小さい字にする理由は何かあるのだろうか。
ある会社が出荷した宅急便は会社名を外箱に書かずに、無地のものをわざわざ送るそうである。受け取り側からの要望だそうだが、会社名と理由を聞いてなるほどと感心した。無地の箱で送る会社は主におもちゃを扱っている「トイザらス」で、会社名が入っていると子供へのプレゼントとすぐばれてしまうので、無地にしてほしいという要望に応えたらしい。私の願いは、文字を5倍にするか、私が文字を見る瞬間だけ、字が大きく見えてくれればいい。老眼の人々を大切に。
今夜も倉庫を片付けていたら、映画「となりの怪物くん」のポスターが出てきた。本校でも撮影した映画だが、菅田将暉くんと土屋太鳳さんが主演で、速水もこみちくん、池田エライザさん、山田裕貴くんの豪華メンバーに加え、ブレイク前の浜辺美波さんが出演していた豪華キャストの映画である。職員室でも撮影があったのだが、土屋さんが撮影する場面に立会ったとき、カットがかかったあと、土屋さんが「みなさん、お忙しい所、ご協力ありがとうございました。ご迷惑をおかけしました」と声を張り上げて頭を下げていたのが印象的だった。どこへ行ってもこの姿勢なら人気が出ないわけがない。
どうしたらこんな姿勢の女優が育つのであろうか。願わくば生まれながらの天性ではなく、教育の賜物であってほしい。でないと、私たちの仕事の意義が見えなくなってしまう。ローマは一日にして成らず。