決まった手順でデータを処理するものや、用意された唯一解に無駄なくたどり着く仕事は、高性能な機械やAIが代替してくれる時代になりつつあります。21世紀型スキルの中核となる「価値創造力」は、知識を活用し、他者と共に新しいものを生み出す力のことです。そこには、現状把握からの課題発見力・課題解決力、解決に至る過程で働かせる論理的・批判的思考力も含まれます。GSIコースでは、豊富な課題研究の時間を通して、また教科の学習や様々な学校行事において、まだ誰も答えを知らない課題を見つけ、その解決に向けて主体的に取り組む中で、これからの時代をたくましく生き抜く力を育てます。
飛躍的速度で進化するテクノロジーは、もはや便利な道具としての域を超え、学習・生活・仕事といったあらゆる領域において、我々の日常生活を構築する環境そのものとなりつつあります。現在、片山学園では一人一台のiPadを貸与し、様々な学びの場面で活用しています。それに加え、GSIコースでは実践的なプログラミング教育も行い、種々の技術の性質を理解しながら自在に活用していく素地をつくります。
片山学園の授業では、グループワーク、ディスカッションなど、他者と力を合わせて課題解決に向かう学びが日常的に展開されています。その活動の中で、自分と異なる他者を尊重し、傾聴する姿勢が育まれます。そして、互いに力を合わせることで物事を成し遂げる喜びを知ります。3年間の学びの過程で、その他者は言語や国境を越えたより多くの他者へと発展し、将来大きなイノベーションを生む礎となります。
課題研究は、様々な知を得て深めるだけでなく、自分を知り、社会を知り、他者を知り、それらを意味の糸でつなぐ活動でもあります。つまり、自分とは何か(何ができるのか)を知り、それを誇らしく思うこと。自分はどんな領域で世界に貢献できるのかを知ること。そして、自己実現に向けてそれらを他者へ伝えられること。3年間の学びを通し、真の国際人に求められる力も深く強く育てます。
現代の科学技術の分野には、“Art”が必要だと言われます。正解のない自由な発想力と自分の考えを伝える力こそ、AIには代替できない人間ならではの力だからです。GSIコースでは、本物の芸術に触れ、向き合う体験を大切にします。心震える感動を覚えることで、ものの見方・考え方は変化し深まり、個性豊かな表現力が培われます。
在学中にCEFR※でB2以上(英検準1級以上)の英語力を養います。教科学習としての英語はもちろん、探究活動においても、高1での英語合宿、高2でのアメリカ研修、そして英語での論文作成・研究発表を通し、学術分野にまで対応できる「即戦力としての英語」を身につけます。