高2・個人課題研究の中間報告会
公開:2025/8/19更新:2025/8/19
高校2年生の総合的な探究の時間において、7/8に他校とともにオンライン合同授業を、7/25に富山大学の出張講義を開催しました。
これらは、高校1年の3学期から開始した個人課題研究の中間報告会と位置づけて実施したものになります。
片山学園の個人課題研究では、生徒一人ひとりが自己の興味・関心から自らテーマを設定し、探究活動として取り組んでいます。
高校2年の7月までの段階では、「リサーチクエスチョン」という研究全体で明らかにする問い(すぐに答えが求まらず、調査や実験等が必要な問い)を導いてきました。
今回の行事は、その活動の進捗状況を他校の同学年の人たちと発表し合ったり、プロの研究者である大学の先生方からフィードバックを受ける機会となりました。
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まずは7/8のオンライン合同授業についてです。
この行事は、NPO法人カタリバの学校横断プログラムの1つとして片山学園も参加しているものであり、
各学期に1回ずつ、3、4校がオンライン(Zoom)でつながって行われているものです。
1学期は、三重県、鳥取県、鹿児島県の同年齢の皆さんとともに行いました。
はじめは緊張していた様子でしたが、アイスブレイクを行った後、それぞれの取り組みを互いに語り合ううちに楽しさを感じられるようになっていました。
事後の感想として、「ほとんど違う環境にいる人と交流できて、自分1人でやっていた研究を超えて新たな視点を得ることができた。楽しかった。」
「自分の学校だけではなく、世界の視点を少し広げて、意見を聞いたり、自分の思いを言うことができた。知らない人の方が素直に話ができてすごくよかった。」
など、この行事ならではの良さが見られるものであり、そこから学びを深めることができました。
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続いて、7/25に富山大学から3名の先生方にお越しいただいた出張講義についてです。
人文・社会・自然科学の3領域のうち希望する講義に参加する形式で実施しました。
大学の先生方からは、まずご自身の研究について、リサーチクエスチョン導出のプロセスをお聞きし、
その後に数名の生徒が大学の先生に自身のリサーチクエスチョンを伝えたり、今後のアドバイスを求めたりしました。



7/8の合同授業とは異なり、発表するお相手がプロの研究者であることもあって、緊張感もまた異なるものではありましたが、
大学の先生が発表者の考えをどんどん引き出してくださり、本当に追究したいことが具体化されたのを実感できた時間となりました。
口頭発表をしていない生徒にとっても、発表した友人のテーマが研究らしい形に発展していくプロセスを聞くことができ、
自身の探究活動にも落とし込めるような視点を得られたようです。
参加した生徒からは、「自分の研究の見直すべきところを見つけられたとても良い時間でした。」
「自分のテーマとは違う内容だったけれど、テーマの考え方など参考になる部分を見つけられた。」
「自分が何をしたかったのかわからなくなってきていたが、リサーチクエスチョンを立てて仮説に繋げていく流れを言語化し、アドバイスをいただけたことでここまでの研究を整理できたし、今後の見通しも立てることができてよかった。」
などの感想が聞かれ、次の段階につながるものを見出せる機会とすることができました。
次は、仮説を設定し、検証をするための情報を収集・分析をするなどの段階へ進んでいきます。
2学期も、それらの活動に対して適切なフィードバックを受けられるよう、学外の協力も得ながら行なっていく計画をしています。