寮長のまなざし89まもなく一学期も終わる
公開:2025/7/23更新:2025/7/23
1学期も終盤となり、まもなく夏休みとなる。終業式の前にカナダ研修やイギリス・イートン校への留学やハワイへの語学研修に行く高校生もいる。中には九州にキャンプに行く中学生もおり、盛りだくさんの夏休みを過ごしてほしい。
本日は英語の単語テストの結果を教えてくれた寮生がおり、以前の単語テストではびっくりする点数を取っていたが、今回は再テストにならずに及第点が取れていた。英単語のコツも自分で少しつかめたようで、嬉しそうに点数を報告してくれたので、どんどん自信を深めてほしいと思う。
以前は、他の寮生と「〇点~、再テスト」と悪い点数を自虐的に面白がっていた雰囲気もあったので、だらけた雰囲気が嫌で「せっきょう」もした。昨年までは高校の校長だったので、生徒には大声を出すこともなく、学校でもいつもニコニコしていたはずだが(そうでないという生徒もいるかも)、寮長になってから、寮生をりつけることも多いので、自分自身の変貌ぶりに自分が驚いている。
ダメなものはダメと子供のうちにきちんと教えるのが我々大人の役割と考えている。でないと大人になってから、何でも許されて過ごし不適切な行動を取ってしまっては、とんでもないことに巻き込まれかねない。相手のことがどうでもよれけば、余計な関りをせずに「好きにすれば…」で済ますかもしれないが、どうしてもほったらかして済ますわけにはいかない。思いがなければ、叱るエネルギーは出ないが、兎角、私は地声が大きいので語気を荒げるだけで「〇〇ハラ」と指摘されないよう、常にハラハラせねばならない。
寮生が寮の自転車の鍵を紛失したり、体育服のズボンが見当たらなくなったり、寮内で水漏れが起こったりと常に何かの対応をしている。
80人余りが寝食し、20年が過ぎた施設で過ごすとこんな日常が普通なのかとも思う。
終業式の前日には夏の寮祭を予定しており、「スイカの差し入れがほしい」と話していた寮生が保護者に話し、スイカを差し入れしてもらえることとなった。快く引き受けて下さって、感謝します。ありがとうございます。
寮の生徒会で花火やかき氷やポップコーンなどの予定があるようなので、自分たちが楽しめるいい祭りにしてもらいたいと思う。
祭りというだけでワクワクした年頃は私はすでに過ぎてしまった。今回の寮祭の運営にはほとんど関わっていないので今どきの祭りはどんな中身なのか、ちょっと私も楽しみにしている。和太鼓の音色でもあれば、雰囲気が出そうだが。
イギリスで医師をしている卒業生の続きは近いうちに。