寮長のまなざし78 Thank you from Dromana

公開:2025/7/8更新:2025/7/8

 ドロマナの一行の片山学園滞在は実質、本日が最終日となる。というのも、明日は食事も摂らずに朝6時に寮を出発するので、何人かの寮生は見送りしたいと話していたが、貴重な日々を過ごせた寮生もいたようだった。一行はこのあと、広島で一泊し、京都で二泊し、東京で四泊したあと帰国するという。日本は暑すぎるが、残りの日々も充実して過ごしてほしい。ドロマナの校長も、片山学園での滞在を一番重要なプログラムと捉えてくれているようだが、一生懸命日本語で話そうとする姿勢が本校の生徒にもいい刺激になったと感じている。

 ドロマナの留学生は感謝のカードを日本語で書いてくれたり、引率の男の先生は自分のメールアドレスを書いて、「今回はありがとう、オーストラリアに来る際はウチに泊まるといいから、ぜひ連絡してくれ」と英語で話し、メールアドレスを書いた紙を私に渡してくれた。

 学生寮長の発案で、バディと集合写真が撮れていないので写真を撮りたいとのことだったので、学習時間のスタートの20時に一旦、留学生とバディで集合写真を撮ったあとは、21時から、希望者は留学生の休憩スペースで交流時間を設けた。20時から留学生の入浴時間で、明日の起床も早いので、短い時間ではあるが、急遽、一時間のフリータイムを設けた。Tシャツにサインし合ったり、写真を撮ったり、けん玉競争をしたり、おしゃべりをしたりと様々だったようだが、今回のプログラムでは比較的過密スケジュールだったので、夜はのんびり休んでもらおうと特に寮生との交流時間などを特別には設けていなかった。だが、両方とも元気な様子を見ると、そんな時間を設けても良かったかなとも思うこととなった。
 今日は、学校から、留学生が一人来ていないという連絡を受けて、部屋に見に行くと調子が悪いので一日休ませてほしいということとなり、朝点呼や体調管理の確認もしないことに驚きだったが、日本の教育の主眼には管理の要素が強いことを感じずにはいられなかった。先生の前ではイヤホンを外すなどの基本マナーはあるものの、服装や立ち振舞いが自由で、カップルが近すぎる距離にいても、周りもどこ吹く風という状況だった。

 すれ違いという感じで、本日夕方にはイギリス語学研修に高校1年生が出発した。午後4時に出発となれば、10分前には校舎前のバスに乗り込み、4時ちょうどに出発するものだが、普段からギリギリに動く寮生も多く、痛い目に合わなくて済めばいいのだが。それぞれのスタイルでいい研修旅行の時間を過ごしてほしい。