寮長のまなざし77異文化体験
公開:2025/7/8更新:2025/7/8
寮生が5人登場している育英センターのポスターが出来上がったので、受付の横に貼り出した。さすがにプロの仕事で5人とも凛々しく、素敵に表現されている。同級生がポスターに写っているとあって、ほかの寮生も「かっこいい」と言いながら、興味深そうにポスターの前に集まっていた。テレビCMも流れているが、それぞれの寮生が映るのは1秒にも満たない一瞬で、モデルになった生徒は「このワンショットに4時間もかかったんですよ」と話しており、中高生時代にモデルの経験もできるとは、なんて恵まれているのだろうと思う。関係者の皆様、寮生に貴重な経験をありがとうございました。
ドロマナの一行は、本日は茶道体験を行った。一部の留学生には浴衣を着てもらい、畳の上で、茶道の作法にしたがって、抹茶を味わってもらった。学校内ににじり口のある茶室があるのも驚きだが、コロナの前までは在校生にも茶道体験をしてもらっていた。語学研修に行く前に、在校生にも茶道体験をしてもらえたらなあとも思う。
ドロマナの留学生は畳に座る経験もなければ、正座を体験したこともなかったようである。ある留学生は正座後に足がしびれて立ち上がれずにいて、引率の先生はその様子を記念に動画に撮っていた。事情を知らない人にすれば、何をしているかわからない動画だが、本人にはいい経験だったと思う。
引率の先生によると、「抹茶はオーストラリアでもブームなので手に入るが、現地で飲む抹茶と日本で飲む抹茶は全然味が違う」と話しており、水の違いなのか、抹茶の点て方の違いから大きく味が異なるのか、異文化を味わうことはワクワクの連続だと思う。ある中3寮生は「留学生、火曜日で移動しちゃんでしょ」と寂しそうに話していたが、別れがあるからこそ、一期一会で過ごしてもらえればとも思う。
夕食後に引率の男の先生が、「カレーライスがすごく美味しかった。デリシャスだった」とわざわざ言いに来てくれた。もっと辛ければデンジャラスになったと思うが、味の感想を言いに来てくれるあたり、表現することを厭わない文化なのかとも思う。英語だったので聞き間違えていたかもしれないが。
明日の夕方から、高校1年生と高2生の一部がイギリス語学研修に出発する。本日は、出発式と合唱練習のほかに、ドロマナの留学生にさよならパーティーの予行練習も行って、海外の人の反応をうかがい知りことができた。今度は、片山学園生がイギリスに行くことになり、全員、ホームステイでイギリス家庭の日常を過ごすことになる。
日本代表として、存分に異文化を味わって、堂々と楽しんで来てもらいたい。得難い体験であることは間違いないから。