寮長のまなざし76非日常の日々
公開:2025/7/6更新:2025/7/6
本日、ドロマナの一行は宇奈月温泉と黒部峡谷のトロッコ列車での観光、魚津のドン・キホーテやファボーレで買い物など、観光とショッピングが中心のスケジュールであった。朝8時に寮を出発する予定が、連絡の手違いで留学生は8時30分の出発で準備をしており、トロッコ列車は予約してあるので、本校の引率担当の先生もソワソワするしかなかった。これに加えて、出発時間になっても来ない男子留学生がおり、急遽部屋まで呼びに行くこととなった。遅刻の理由は定かでないが、おおらかな生徒の存在は世界共通なのだろう。余裕を持ってスケジュールを組んであったので、現地でお手洗いに行く余裕もあり、無事にトロッコ列車には乗れたようだった。本日は中3のバディのほかに、高校生の有志も同行してくれ、より交流を深めたようだった。
平地はうだるような暑さであったが、きっと山奥は涼しくてもしかしたら、寒いくらいかと思っていたが、黒部峡谷も暑かったそうである。あの黒部峡谷が暑いのであれば、富山に涼しいところなど、存在しないことになる。
昨日は帰ってきて充実感があったようだったが、本日は疲労感が漂っていた。黒部峡谷で歩き、ショッピングでも2か所も歩くと、ずいぶん歩き回ったのが疲労感の原因と思う。受付ではオーストラリアの引率の先生が、「私は日本のお菓子でこれが一番好き」とアイスの実のマンゴー味の空袋を3つも見せてくれたので、よっぽど気に入ってくれたのだろう。
引率の先生から、明日、京都へ送る宅配便の伝票を留学生がそれぞれ自分で書いたので、チェックしてほしいと見せられたが、どれもうまく書かれていた。「園」と「牧」の字が難しかったようで、何度か練習したあと、清書したようであるが、どれも見る人が間違えない水準で書かれていた。
明日の朝にはスーツケースを送る予定なので、女子寮では寮生の洗濯かごを共有のものと勘違いして持って行ってしまったり、今晩中に洗濯を済ませなければならないとあって、ランドリーでは渋滞も発生した。
留学生と一緒に食事をする約束をしたり、男子では中高の学年を問わず、早朝にサッカー交流する約束をしたりと、非日常を楽しんでくれている寮生も多い。
あと2日で学校、寮の滞在は終わりだが、火曜日からは高校1年生全員と高校2年生の一部がイギリス語学研修に行くし、中1は県立大学への大学訪問があるし、中2は3日間職場体験学習があるし、再来週には高2、高3で2泊3日の勉強合宿と夏が近づくにつれて、行事の密度も高まっていく。
留学生との日々だけでなく、学校から離れての非日常の体験でも学ぶことも多いと思う、楽しみながら、挑戦を続けてほしい。