寮長のまなざし74留学生がやってきた
公開:2025/7/3更新:2025/7/3
留学生がやってきた。オーストラリアのドロマナから女子生徒10名、男子生徒5名と引率教員が4名。夕食前に受付前で対面を行ったが、寮生が積極的に英語を話そう、コミュニケーションを取ろうと一生懸命なのが、逆に驚いた。普段の様子から、積極的に話しかけるのは難しいかなと勝手に思っていたが、なんのなんの、寮生たちは十分積極的だった。留学生の人たちは日本語を勉強しているだけあって、一生懸命日本語で話しかけてくるし、寮生は英語で話しかけようとする面白い構図でもあった。
留学生を学生寮で受け入れるにあたり、最終的には寮生の中学3年生に学校と寮のバディを任せることとなり、高校女子寮生からは「バディやりたかったのに、なんで変えたの?」と残念そうに文句を言ってくる寮生もいた。元々、留学生は高1~高3生ということもあり、同世代でバディを募集してほしいと国際課から案内があったので、寮生に案内した。だが、プログラムを詰めていく中で、学校の授業を一緒に受ける際に、高2,高3の授業を一緒に受けるの難し過ぎるのではないかということもあり、週末は高校生が模試、高1はイギリス語学研修と最終日に日程が重なることなどを考慮して、中学3年生に変更になったとのことだった。快くバディを引き受けてくれた高校寮生には申し訳なかったが、多くは自分がドロマナに行ったときにお世話になっていたから、来た時にはお返ししたいとの思いとのことだったので、返報性の原理が培われていくのはいいことだとも思う。
土日には留学生と五箇山観光や宇奈月温泉観光の同行し、たっぷりと英語を使おうとすることになる。留学生は日本語を学びたいと考えており、一生懸命日本語でも話しかけてこようとするが、寮生が英語で話したいという気持ちがさらに英語を学ぶ意欲にもつながってくれることと思う。本来なら、15組のホームステイの各家庭では我が子に英語や異文化に触れるチャンスがあったのだが、今回は寮生にその体験をさせてもらって申し訳ないとも思う。
受付前で、「英語の表現でこんな表現があるのがわかった」と寮生が嬉しそうに話しているのをみたり、寮の先生が「英語で話しかけられて、こんなふうに回答した」と話しているのをみると人が新しいものを学び続けたいという好奇心は不滅なんだと感じた次第である。
留学生の方々は充実した来日生活を送ってもらいたいと思うが、寮生も学びある日々になりそうなので、楽しみでしょうがない。、