寮長のまなざし68寮内を行ったり来たり

公開:2025/6/28更新:2025/6/28

 今日は期末考査最終日。中1と中2は昨日で終了しているが、他の学年は本日までで、高校1年生はイギリス語学研修の直前説明会も控えていた。月末でもあって、寝具レンタルの寮生は寝具交換の日でもあるし、今日、明日と部屋チェックもあるので、登校前に部屋のごみを持ってくる寮生も多かった。こまめにごみを持ってくる寮生の部屋はきれいと想像できるが、ごみを一切持って来ない寮生の部屋がどうなっているかは想像したくない。

 今までは気づかなかったが、一部の寮生はペットボトルと缶と一般ごみを一緒に袋に入れているケースがあり、「次からはちゃんと分けようね」と指摘した。入寮の際にごみの捨て方も案内しているが、なかなか覚えられるものでもない。部屋に貼っておいてくれればいいが。私の家にも冷蔵庫にごみの分別の方法は貼ってある。

 男子寮の3階階段の蛍光灯が点滅しているからと脚立を持って交換に行くと、4階も同じ状態で、両方の交換が終わったところで、シルバーさんから一階の便所の蛍光灯が付かなくて掃除に差しさわりがあるといわれた。様子をみると2か所とも蛍光灯が外されており、取りつけると点灯管もないことがわかった。さっき交換した4階の蛍光灯は点灯管が原因かもと付け直すと、正常に蛍光灯がついた。危うくまだ寿命のきていない蛍光灯を処分するところだった。

 本日の勤務は夜の8時から明日朝までの夜勤なのだが、朝、生徒の見送りをしたり、寝具交換したり、蛍光灯を交換するとついでに気になることを済まそうと思い、留学生が泊まる部屋のカーテンの洗濯も行った。今日は夜8時から勤務なのにと思うと、気分も悪いので、「本当は朝から勤務だったと思い込む作戦」を決行して、やれることをどんどん進めていった。同時進行でやるべきことが複数あったので、寮内を行ったり来たり繰り返した。

 留学生の部屋のカーテンは、取り付けが見えにくくてストレスだったが、一枚裏表に付けたことに気づき、「ジャパニーズスタイル」とうそぶく訳にいかないので、もう一度外して、付け直した。ある部屋は壁と天井に放射線状に汚れがついているので、留学生に日本の男子寮は打ち上げ花火の模様があると誤解されても困るので、消すことにした。花火もどきのカラフルな汚れならまだしも、天井と壁に張り付いたままで落ちてこない汚れは気になるだろう。幸運なことに、蛍光灯を交換しようと脚立を持ちこんだタイミングだったので、汚れを取るのは比較的簡単な作業でもあった。これで日本文化の誤解が一つ減った。
 男子の部屋チェックの件はまた後日。