寮長のまなざし60いつの間にかダイエット(前)

公開:2025/6/18更新:2025/6/18

 来週からは期末考査となるため、部活動停止となり、ほとんどの寮生は1時間ほど学校で学習したあと、帰寮してきた。残念ながらニュースを一階で流す試みは上手くいかなかったが、iPadを受付前に出しておくと、何人かの寮生は関心を寄せてくれた。

 6月22日には一日勉強会を行い、27日、28日には部屋チェックを行う予定だが、この後はオーストラリアのドロマナから留学生を受け入れたり、高校1年生はイギリス語学研修に出発したりと、さらに慌ただしくなりそうである。お客さんを迎えるので、気になる場所の掃除をしたり、男子風呂のシャワーの修理に取り組んだりしていた。水関係の接合部は普通につなげて漏れるため、接合面に細い白いテープを巻くのだが、経験上6回巻くか、12回巻くのがいいらしい。

 今日は朝からなかなか点呼に来れなかった生徒が点呼に来て、「すごい、やればできるじゃん」と大いに誉めることとなったが、これが続くともっと嬉しくなる。
 朝食はいつもより食べている寮生が多いとの嬉しい連絡を受け、夕食のヒレカツも揚げたてで美味しく、欠食が極端に少なく、いつもこれくらいしっかりと食事を摂ってくれればいいのだが。

 さて、ダイエットの話である。世の中がやせ思考のため、私は逆張りとして、人間はどこまで肥満になれるか実験中とうそぶき、この歳でも体重が増え続けていた。高校卒業時に76キロだたったが、25歳で就職したときは108キロだった。7年間で32キロ増え、原因としては大学は水がまずく、水の替わりに牛乳をがぶ飲みし、身長が伸びずに横に伸びていった。大学でも、野球部を止めた後は、合気道に参加したり、ワンダーフォーゲルクラブに参加したり、大東流合気柔術に参加させていただいたりと、種目がかわるごとに違うところに筋肉が付き、体重も増える一方だったように思える。

 新聞記者時代は108キロで煩悩の数と同じを売りにしていたが、昨年の体重は最大で127キロとなり、ついにベルトを締めることができなくなり、サスペンダーでズボンを吊り下げていた。ちょっと前の高校時代の野球部の同窓会では「武島、何が起こった?」と変貌ぶりに驚かれるばかりだったが、健康診断では体重が重すぎるという指摘は受けたが、特に疾患も見られなかったので、減量する感覚も持たなかった。困ったのは、物を落としたときに拾うのが大変で、学校では自分で落とし物を拾わずに、生徒に拾ってもらっていた。
 そんな私が、最近の体重は110キロ~113キロで、15キロ近く体重が減ってしまった。一応、保健体育の教員だったのでダイエットには詳しいが、私は「気づけばやせていたダイエット」だった。(つづく)