寮長のまなざし56体育大会のスローガン

公開:2025/6/14更新:2025/6/14

 高校の体育大会が終わり、疲れ果てて高校寮生は帰ってきた。明日から天気も崩れるらしいので、絶妙な日程で開催できた。平日だというのに、朝から徐々に観覧席の埋まっていき、応援合戦の時が一番観覧が多かったように感じた。
 夕食では高2と高3寮生が「お前の騎馬が危なかった」「反則スレスレだろう」など、楽しそうに話していたし、高1寮生も「むっちゃ楽しかった」と嬉しそうに話していたので、充実感を得た生徒が多かったように思える。

 今回の体育大会のスローガンは「勝破笑火ノ戦~あきらめない くじけない」だったが、ある保護者と話をしていたら、隠されたテーマがあったとのことで、「〇〇〇えびせん~あきらめない くじけない」で、だから障害物では〇〇〇えびせんを食べる場面があったとか。そんな隠れテーマを仕込んでいたとしたら、一粒で二度おいしいではなく、やめられない止まらない気持ちになってしまう。

 県外からも保護者の方々に多数お越しいただいて、保護者と外食に行った寮生もいたので、夕食はいつもより多めに余った。だが、本日はお替りをする寮生が多く、昨日は煮物系でお替わりは少なく、鶏肉をスパイシーに料理した本日の夕食は若者の口に合うようであった。

 夜の中学生の全体学習時間は週末ということもあり、教え合いタイムとして、後半の一部を別室で教え合う時間にしたが、黙習には男子5人、女子3人しか残らなかった。よほど学び合いたいのか、黙習が難しいのだろうか。

 本日は2本目のブログを書いているのだが、その理由はこの後にある。
 夕食後に、男子風呂の脱衣所と風呂場で白い泡が散乱しており、どうも体育大会で使用した「パイ投げセット」という泡の出るスプレーをふざけて噴射したようだった。まずは、泡をふき取ったあと、寮生全体にクラスルームで事情がわかる生徒は申し出て下さいと案内した。寮生以外がこんな悪戯はあり得ないので、誰か事情を知っているはずで、申し出がない場合は、申し訳ないが連帯責任として、男子風呂の使用をしばらく制限することも伝えた。学習時間は中学生も風呂が入れなくなるのかとざわついたが、こんな悪戯をほったらかしにするわけにもいかなかった。
 公共の場所で悪ふざけをして、知らん顔をする状況を許すわけにはいかず、誰からも申し出がなければ、廊下の防犯カメラでトレースして、状況を徹底的に調査するつもりだったが、ある寮生が申し訳なさそうに申し出てきた。
 誰しも、悪ふざけをしたり、失敗することはあると思うが、バレなければ大丈夫という思考は困る。悪ふざけやいたずらも調子にのってすることもあるとは思う。だけど、その後が肝心で、今回はしっかり説明と謝罪ができたので、これ以上責めるつもりはないが、今後もずるい行動や卑怯な行動には手を染めさせたくはない。