寮長のまなざし54ブラウン管テレビは骨とう品?
公開:2025/6/11更新:2025/6/11
しとしと雨が降り続けた。梅雨時であるので、雨が降るのは普通のことだが、日本が世界有数の水大国であるのは、梅雨と台風と降雪が定期的に降るからで、この恵みの雨が降らなくなると日本列島は一気に乾燥列島となってしまう。世界の河川に比べれば日本は河川というより滝らしいので。
高校の体育大会を金曜日に控えて、予選と予行の予定だったが、活動は体育館で行った。最近の天気予報の精度が上がっているので、今のところ予定通り開催できる見込みなので、良い状態で開催してほしいと思う。
本日も夕食ではおかわりタイムを設けたが、けんちん汁はお替わりが殺到というわけにはいかなかったが、何とか完食したという状態だった。
昼間の会議で、私達も注目している北海道の中高一貫校が食堂の業者が変わったとかで、食事のボリュームが上がりましたとPRしているという話になり、本校は先駆けて同じ業者を利用させていただいているので、きっと似たメニューも多く、親近感も勝手に感じている。
ここのところ、寮内の倉庫を片付けているのだが、28型のブラウン管テレビが4台も出てきた。
最近は電化製品を簡単に廃棄できず、電気屋さんやその他に問い合わせると運搬代が意外にかかることが分かった。もっとよく調べると郵便局でリサイクル券を払込み、引取り業者に自分で持ち込むと運搬代がかからないとのことだったので、自分で持ち込むことにした。そのために、玄関に4台のブラウン管テレビを置いておくと、「これ何?」「えー昔のテレビ?」「叩くとなおるテレビ?」「小学校の理科室で見たことがある」とまちまちの反応だった。現代の寮生にとって、ブラウン管テレビは実物をはじめて見るという生徒もおり、まるで骨とう品の扱いだった。
時代を映す鏡として、骨とう品を1台置いておくことも考えたが、すでにテレビをほとんど見ない世代には邪魔すぎる箱なので、長年のお役目に感謝しながらもしっかりと廃棄をしたいと思う。