寮長のまなざし⑳英語は最初が肝心
公開:2025/5/10更新:2025/5/10
夕食を寮生とともにすると、買い物ツアーにいつ行くのか、外食会はいつあるのか、推し活のグッツを寮内に持ち込んでいいのかなどの質問が飛んできた。食事時間だといろいろ質問をしやすいようで、ちょっとした本音が垣間見えて、いい時間だと感じる。早く、寮生全員と面談をしたいが、中間考査以降にできればいいとは思う。
新入寮生の一人が元気がないと聞いたので、全体学習時間の前に様子を見ると、すごい点数の小テストを見せてくれた。こんな点数を取ると元気もなくなるなと思いながら、学習時間を始めても、なかなか集中できない様子だったので、途中から別室に一緒に行って、英単語の特訓を行った。前半の時間が終わるころには、ずいぶん単語も書けるようになったところで、他にも2人すごい点数を取った同級生がいるとの話が聞けたので、3人まとめて別室で特訓することとなった。
中学校で始めた英語は今までにない教科で勉強方法もわからなければ、蓄積もないから、しっくりこない生徒にとっては苦戦する教科でもある。
偉そうにしているが、私も中学校の英語の最初でつまずき、英語が普通に点数が取れるようになったのは中学3年の1学期だった記憶がある。最初につまづくとつらい日々が待ち受けることになる。幸い、3人で互いに学び合うことで、学ぶきっかけにはなったように思えるが、このままでは中間考査で惨敗するのは目に見えているので、もう少し、サポートが必要と思っている。学習の最後には、「もっと勉強したい」と言い出してくれていたのと、ちょっと元気になってくれたのが嬉しかった。
寮生の中には、自分でどんどん先に進んでいる生徒もいる。ペースはそれぞれかとは思うが、「英語は最初が肝心」と思ってもらえるかどうか。