片山学園高等学校 学校長
望月尚志
縁があって巡り会った一人ひとりの生徒。彼らの可能性を信じ、その才能を開花させるべき場がこの片山学園中学校・高等学校です。
禅の言葉に「啐啄同時」というものがあります。教師や友人との出会い、そして様々な学校活動が生徒の成長しようとする気構えとうまくタイミングが合った時、その生徒は大きく飛躍できます。
多感な、そして人格形成において一番重要といわれるこの6年間、私たちは様々な関わり合いの中で様々な体験を通じ、学び・考えることによって生徒は正しい行動様式が身につきます。そして、それが周りから評価を受けることで本人の自覚や自身が生まれ、より高見を目指す姿勢が培われるのです。
学校が掲げる「全人教育」そして「孝・恩・徳」。この2本の理念の柱をもってして教育活動を実践し、真のリーダーとなるべき人として育てる、私たちはこの思いを持ってこれからも邁進して参ります。
人間がこの世に生まれてまず受けるもの、それは親の愛である。豊富な愛を受けてこそ子どもたちはこの激動の世の中を生きる力を育んでいくのである。親の無償の愛から子どもたちは強さやたくましさ、優しさを学び、大きくなっていく。
そうやって成長する子どもたちにまず実践して欲しい生き方、それが「孝」である。愛に応える力、それは自分を優しく守ってくれる親を愛し、いたわり、慈しむ気持ちから始まるのではないだろうか。自分を育ててくれた親や家族への感謝の気持ち、家族の結束、そういったものが徐々に失われていく我が国において、今こそ「孝」の実践というものを見つめなおす時期に来ている。家族への愛情を感じることのできないものが、どうして他人を慈しめようか。
孔子は「仁」の本質として、「孝悌なるものは仁の本たるか」と説いている。すなわち、人を慈しむ気持ちは親や家族への愛から生まれるということである。また、中江藤樹は「身を離れて孝無く、孝を離れて身無し」と言う。孝を心に抱き実践しないことには自己の確立などありえない。親を、家族を思いやる気持ちがあってこそ、初めて徳を身につける土台に立てるのである。
家族だけではなく、人はたくさんの思いやりを受けて育つ。友人、地域の人々、学校の教師。子どもたちを取り巻く社会の中で、そういった思いやりを敏感に感じ取れる力、それが「恩」であろう。「恩」とは、本来は「ふとんに寝ている(病気に臥せっている)人を慈しむ心」を表す字である。弱者に対する慈愛、それは他者から受けて初めて実感できるものである。一人では生きていくことのできない子どもたちを温かく見守る心、それを受けて子どもたちは恩を感じる。そして恩に報いようとする。そういった心と心の通じ合いこそが恩の本質である。
新たな社会関係を築き上げるとき、「恩」というものを知らなければ、その行程は困難を極めるであろう。逆に、他者の心に鋭敏となり、その人に対する恩を感じて実践に移すことができれば、子どもたちを取り巻く社会はぐんぐん広がり、また、温かく包んでくれるものになる。恩を感じ、報いることのできる環境づくり、それこそが我が校の使命と考えるのである。
人間の生き方が問われる現代社会において、「正しく善く生きるための力」、それが「徳」である。金銭や名誉、社会的地位の確立のために人は生きるが、それを真に正しいものにする力、それが徳なのではないだろうか。仁・義・礼・智の四徳の実践による正しく生きる道の模索、それが我が校が目指す到達点である。人を慈しむ心、正義を愛する心、譲り合う心、そして豊富な知識を身に付けて善悪を判断する心。それは「孝」「恩」の気持ちがあってはじめて会得できるものである。
学業だけにとらわれず、よりよい社会の構築のために活躍できる人材の育成を目指したい。豊富な知識と健全な精神・身体を身に付けて国際社会・高度情報化社会で力を発揮できる子どもたち、そして、他者を思える感受性豊かな子どもたちを育むもの、それが我が校が目指す「孝・恩・徳」の教育なのである。
文部科学大臣賞受賞
| 弓道部(男子)中学部 | 4年連続全国大会出場 |
| 陸上部(男女)中学部 | 2年連続北信越大会出場 |
| テニス部(男子)中学部 | 4年連続北信越大会出場 |
| 陸上部(女子)高校部 | 3年連続北信越高校総体出場 北陸地域陸上競技大会出場 |
将来、日本を背負って立てる、心身ともに健全な人材育成、すなわち「全人教育」を実践します。
勉強や部活動のほか、各界一流人による特別講座「社会学」、海外留学等の課外活動を通して人間性を陶冶し、真の人づくりに努めます。
塾出身の“教育のプロ”が中高一貫のオリジナルカリキュラムを組み、生徒全員の第一志望大学合格を目指します。その実現のため、英・数・理各10時限をはじめとする、週当たり51時限の授業を実施。
質・量ともに充実した指導により、定員80名中、東大20名、
国立大医学部・医学科20名合格を掲げるほか、ハーバード、MIT、オックスフォードなど国外の一流大学を目指せる学力や国際性を養成します。
グラウンドは約2万・(高校設置時)と、通常の約3倍にあたる十分な広さを確保。
その環境のもと、将来的には運動面でも全国に名だたる学校となることを目指し、
優秀なコーチの招聘など、実現に向けた計画を進めています。
中3時のブランクなしに部活動を継続できる中高一貫校の特長を活かし、いつかは甲子園や花園など夢の舞台で活躍できる学校に育てます。
中高生の時期に教師・友人と生活を共にすることにより、自立心、協調性、自主性、積極性などを身に付けます。
夜間学習や質問教室により、学習面でも大きな効果を発揮。もちろん、冷暖房付き完全個室などの施設、寮長、寮母などのスタッフも充実し、快適かつ規律ある生活を営むことができるよう、最大限の配慮をします。
富山県や近県の生徒であれば、週末を自宅で過ごすことも可能です。
片山学園中学校・高等学校 校歌
作詞 廣瀬久雄
作曲 佐藤 進
| 一、限り無き 真理の道を 求めんと 集う我ら 学び舎は 若さあふれ 我が胸の 鼓動高鳴る ああ我が学園 ああ我が学園 英知・徳・自立の誓い 花薫る 日を信じつつ 永遠(とことわ)に 学び励まん |
二、ゆるぎなき 平和と幸を 求めんと 集う我ら 学び舎は 望みあふれ 我が瞳 さんと輝く ああ我が学園 ああ我が学園 英知・徳・自立の誓い みちひらく 日を信じつつ 若き日を 学び励まん |









人は誰でも素晴らしい才能を持っている。その才能を引き出すことこそ教育である。私が学習塾・育英センターを開くきっかけとなった一人の生徒との関わり合いの中で学んだことです。
今、その塾は教職員192名、生徒数8,200人を超える大規模塾となりました。もちろん、今も変わらず全教職員が「一人ひとりを大切にする」という姿勢を貫いていますが、それでも塾での指導には限界があります。時間的、物理的制約があまりにも大きく、生活面の指導もできません。
「もっと子供たちの指導をしたい。」この一念が私をつき動かし、多くの方々のご協力により、平成17年4月、ようやく富山県唯一の私立中学校、片山学園中学校が開校しました。そして平成20年4月より富山県初の中高一貫校「片山学園中学校・高等学校」が誕生致しました。
この学校は、“塾が創った学校”です。その“塾の心”で学力を伸ばすことはもちろんのこと、人間力・体力をも含めたすべての分野に優れた人格を育てること、それが私たちの掲げる“全人教育”です。
一期生が高校部に進学し、また新たな片山学園高等学校の歴史の1ページが始まります。彼らが、そして彼らに続いてこの学校の歴史を創っていく生徒たちが、将来、日本のそして世界のリーダーシップをとれる人材として活躍できるよう、心から願っています。